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第5回例会  『神田川舟の会』
レポート 依田美弥子
             5月12日(土)、第5回江戸探訪の会例会が開催されました。
             前日までの肌寒さが嘘のような晴天の下、朝8時50分浅草橋「三浦屋」前に全員集合。
             まずは集合写真をパチリ。
   「神田川船の会」の方から、乗船にあたっての諸注意と説明を聞きます。しかし太陽がまぶしく暑いので、早々に乗船開始。
           今回は普段見慣れた街を川から見上げてみよう、そして江戸の痕跡を探そう、というもの。
           船は浅草橋を出発し、神田川を万世橋、聖橋と次々にくぐり抜けて進みます。
             神田川は江戸時代に作られた人工の川で、江戸城の外堀の機能も備えたものでした。
             石垣には江戸時代の各藩の石工がつけた印が残っています。
そんな説明をボランティアガイドさんから聞きながら、船は水道橋から日本橋川へと進みます。
    ここからは首都高が上を走り、空を遮っています。その分、周りの石垣が良く見えます。
    東日本大震災の際に壊れてしまった常磐橋は現在修理中。石を一つ一つ並べて元に戻すという気の遠くなるような作業です。
    その後、この川のハイライトである日本橋をくぐります。江戸時代には魚河岸のあったところには記念碑もあります。
 間もなく船は墨田川へと入っていきます。永代橋、勝鬨橋をくぐっていくと沢山の船とすれ違います。
 ちょっと波が高くなってきて、船が大きくうねるようになると、東京湾です。築地や豊洲、そして新しい高いビルと街並みが見えます。
              佃島をまわり、お台場が見えるあたりで、また晴海運河から隅田川へと戻ります。
              小名木川の河口と芭蕉庵展望庭園が見えたら、間もなくまた神田川河口が見えます。
   また浅草橋の桟橋に戻ってくる2時間程のクルーズでした。
   沢山の橋をくぐっていく船旅は、江戸城の堀と江戸時代の痕跡を巡る旅でした。
   どんどん失われていく江戸の記憶。しかしそこには確かに江戸がありました。
   2020年の東京オリンピック後には、また大きく様変わりしてしまうのでしょうか。そんなことを感じさせる船の旅でした。
そのあとは、お待ちかねの昼食に向かいます。会場は柳橋「千金」。ちょっと風情のあるお座敷でいただきました。
             暑かったので、皆さんビールが進みます。いきなり日本酒って人もいたようですが。
             解散後は、天気の良い柳橋の町に散っていきましたが、その後皆さんは何処へ?
             次回は、どんな江戸の顔が見られるか、お楽しみに!

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2018.5.19 作成 長尾